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負け試合の継投から見る阿部慎之助監督の成長

昨日の阪神戦は2-7で完敗だった。

エースの戸郷が開幕戦に引き続き乱調で3回ノックアウト、横川が3イニング無失点に抑えるも、堀田が4失点しトドメ。

対して阪神エース村上にいつものように抑えられ(対巨人戦防御率0.40とからしいので7回1失点でも頑張ったほうだ)、後続の伊原石井に繋がれ、負け。

しかし、この試合の阿部慎之助監督からは成長を感じた。

戸郷は100球ぐらいまで引っ張るのかなと思ったが、まだ3回で2点差だったのでロングリリーフの横川にスイッチ、そのあと堀田につなぐ。そこまで珍しいことではない。

そして、堀田が7回に3失点。この時点で敗北はほぼ確定した。私はこの後、泉に2イニング行かせると考えた(開幕戦がそうだった)。

しかし、堀田に8回も行かせた。結果1失点してしまったが、この時期は結果より過程のほうが大事である。

明日投げない(そもそも2軍落ちするかもしれない)堀田を8回も行かせ、泉は1イニングで抑えることで、明日の泉登板の目を残し、最小限の消費で負け試合を作った。

これは明確にペナントレースを戦っているんだぞ、ということのアピールであり、今後の投手運用にも期待が持てる。

たまに春先だけ調子のいい球団がある。ほとんどの場合、先発がイニングが食えないのに、負け試合をつくらず、勝ち継投をつぎ込んで勝ちを無理に拾っているパターンだ。去年の中日がまさにそうだった。

そういう球団は必ず失速する。去年歴史的な上振れで耐えていた広島でさえ9月に崩壊した。

そもそも、8月頭までに無理な投手運用をしないと勝てないチームは、優勝する資格がない。優勝できないシーズンにオールインして、翌年以降に大きく響く、なんてことはざらにある。野球を見始めた2005年以降、序盤から無理な投手運用をして優勝したチームは存在しないが、優勝できず、翌年以降崩壊したチームはごまんといる。

今年の阿部監督は大きく変わった。変なバントがなくなり、2番に強打者を起用するようになった。もとから悪くなかった投手運用はさらによくなった。

できることなら、大城や岸田をたまにスタメンで使ったり、大差の試合では吉川や岡本を早めに下げてほしいとは思う。フルイニングは悪い習慣であり、野手の疲労は非常に軽視されている。

と、ケチをつけようがないわけではないが、少なくともセ・リーグでは最もいい監督だと思う。

反対に、勝利した藤川監督だったが、球数が少なかった村上を開幕戦同様引っ張って完投させると思いきや、8回伊原はともかく、9回6点差で勝ちパターンの石井を登板させた。

クリーンナップから始まる攻撃だったから、3連敗中だったから確実に勝ちを拾いたかったから、色々な理由が思いつくが、明確によくない。

吉川ヒット岡本ホームランという最悪のシナリオだったとして4点差である。ここで投げれない投手はもはや1軍で起用するべきではないだろう。強打者相手に投手を試すチャンスですらあったのに。

去年の立浪監督を思い起こさせる采配だった。目先の勝利を序盤から追い求めて未来はない。阪神タイガースの優勝のためにも、藤川監督の反省と改善が求められる。

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