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無知な一般市民が政治家に求めること

東京都知事選の結果を見て

小池百合子が再選した、という結果に終わった東京都知事選。

俺もそうなるだろうな、とは思っていたけど、SNSであれだけ叩かれていたのにこういう結果になったのは、インターネットというものは無限に広がる世界であるのとは対照的に、ほとんどの人がそのうちのほんの一欠片の狭い世界の中に住んでいるだけ、という事実を改めて実感させられた。

そんな時、こういう記事がトレンドに挙がっているのを見た。

https://president.jp/articles/-/36834

これを読むと、俺という人間はまさしく普通の人々なのだろう。家にテレビもなく新聞も読まないことも考えれば、もはや無知の人である。


もし俺が都民だったら誰に投票しただろうか?なんのかんの言って小池百合子に投票したのではないかと思う。

理由は単純で、前知事である小池百合子が再出馬した時点で、他の候補者は小池百合子より自分がより上手く都を運営できるぞ、ということを示す必要があり、そして俺たち一般市民は、確かに小池百合子もよくないけど、他の人々がそれより良くやってくれるとも思わなった。だから「まだマシな」小池百合子に投票した。こういった一般市民はたくさんいるのではないのか。逆に小池百合子は優れた政治家だ、ぜひもう1回やってくれ!といった気持ちで投票した人はほとんどいないと思う。


これについて大事なのは、実際に他の候補者が都を運営するに値する能力を持っていたかどうかは、一般市民にとってそれほど関心がないということなのである。本人が「俺やれます!できます!」と思っていようと、「自分ができるやつである」ということを世間に証明しない限り、少なくとも今回のような前知事vsその他という構図で勝つことは不可能である。

逆に言えば、本人が実際にできないやつでも、上手く市民を騙して「自分ができるやつである」ということを世間に示せればよかったし、それを上手く行ったのが傍から見る限り小池百合子なのだろう。

今回の結果を見ても、選挙において大事なのは、いかに上手く一般市民を誘導するか、これに尽きてしまうし、政治家に限らず、一般市民を相手にする仕事の本質は、詐欺師なのである。

しかし、他の仕事はともかくとして、政治家がペテン師だらけになってしまい、そのペテン師の嘘を暴くことに躍起になっている野党やその他外野という構図は、政治家にとっては珍しくもないものだが、政治という観点から見れば非常に良くない。理由は単純で国や都道府県の運営の観点という点で、達成する気のない公約を掲げたり、揚げ足取りをすることはマイナスになることはあってもプラスにはならないからだ。破ったところでなにもない薄っぺらい約束事を掲げたり、小池百合子の学歴詐称を暴いたところで、それが一体何の得を生むというのだろうか?

確かに、「こいつは嘘つきだ!劣ったやつだ!」と叫ぶよりは、「俺はこういったことを成し遂げて、こういうことをやろうとしている、こいつより優れた政治家である!」ということを国民に証明する(騙す)のは、まだマシである。実際、今回の選挙のような後ろ向きな当選より、前向きな当選を果たしたいのであれば、小池百合子より上手く国民を騙すということ、この1点のみが重要視されるし、ペテンは選挙の勝利において必要不可欠なものだ。先程も述べたとおり、別に小池百合子が当選した理由は、彼女が優れていたから、ではなく、まだマシだった、ということだけである。

しかし、例え他の候補者がペテンで小池百合子以上に都民を騙して当選しようと、果たして彼らが小池百合子より上手くやった可能性はあったのだろうか?小池百合子というペテン師Aに代わって新たなペテン師Bが出てきて4年間何も成せなかった、という結果に終わったと思う。

俺はペテン師ではなく、きちんと結果を出して「信用」を生み出し、その上で「期待」されるような政治家を求めているし、そういった人間に国家を運用してほしいと思う。「信用」なくして「期待」はない、ペテンだけでは「信用」を生むことはできないし、「信用」がないリーダーに健全な国家の運営を「期待」することは不可能だ。

次の都知事戦では「信用」を元に「期待」させてくれるような候補者が出てくることを望むばかりである。国民を騙すことだけに躍起になるのは、今までの歴史から生まれた政治家の姿ではあるにせよ、本来の政治家の姿ではないはずである。

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