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現代の売れる映画について考える

映画トリリオンゲームを見た

ちなみに原作、ドラマは全く見ておらず、なんとなくカイジとかライアーゲームとか、そういった類の話だと思っていた。

簡単にまとめると、カジノの話か、なるほど、岡山の孤島?ここが舞台か、え、もう終わり?…、といったふうにいろいろな脈絡のない話をたくさん詰め込んだ映画、っていう感じ。

大事なところは、音量がでかいBGM(ドラマ1話を見るにメインテーマのようなものだったらしい)と派手な演出、イケメン俳優のアップの連続でぼやかし、2時間が終わった。

ラストにすーごく強引になんとなくまとめた風で岡山孤島バトル編が終わったあたりで帰ろうかなという考えが一瞬頭をよぎった、それぐらい完成度の低いチープな映画だと「私」は思った。

映画が終わったのち、色々な感想を見ようと思い立った。酷評の嵐だと思った。

が、蓋を開けてみると絶賛の嵐…とまではいかないが、まぁよかったよね、アクションの連続で飽きさせない作りだった!、目黒くんかっこいい!、みたいな、そんな感じで「世間」の評価は思いの外悪くなかった。

あまりに「私」と「世間」の映画に対する面白さの基準が異なっていたのだ。

内容がチープでも、うわべを塗りたくれば、面白い映画になる。見ているときは「よくこんな案通ったな」と思ったが、蓋を開ければまあまあヒットしているわけで、彼らが正解だったということになる。

こんな内容で売れたら、お金をかけたチープな映画がたくさん量産されてしまう。しかし、考えてみると、例えば、名探偵コナンも内容はどんどんしょっぱくなっていくのに、音量がでかいBGMと派手な演出、イケメン人気キャラクターのアップの連続、このパターンで復活し大ヒットが量産されているわけで、それが現代の日本映画の勝利の方程式なのだろう(もしかすると日本映画に限った話ではないのかもしれない)。

ここで気づいた、あぁ今の日本映画の「世間」は「女の声」なんだ、と思った。

なぜなら、音量がでかいBGMと派手な演出は質の低い脚本を誤魔化すためのもので、本質は「イケメンのプロモーション」だからだ。男が見たところで特に何も思わないし、女は喜ぶ。だから「世間」の感想は「女の声」となる。

これを別に悪いこととは思わない。もともと女性のほうがコンテンツにお金を落とす傾向にあるし、制作者にとっての映画の善し悪しは、自分の考える面白さではなく、単純な売上で決まる。売れればなんでもいいのだ。それが簡単にできるならみんなやるよね?

ではなぜ現代で「美女のプロモーション」は作られないのか?それはごく少数の「女」から「性的搾取だ」と批判されるから、だろう。「世間」ではないのがポイントである。そう、「私」は安直な「女」批判をしたいわけではない。

映画で美女がクローズアップされるときは、必ず横にイケメンがいる。そこまで不思議な図式ではないが、イケメンがいることである程度美女のプロモーションは正当化される。しかし、「美女のみ」のプロモーションは、「ごく少数の女」によってありとあらゆるイチャモンをつけられる可能性が非常に高い。そんなことは無視すればいいのだが、今の御時世、少数意見があたかも大多数の考えのように声高に叫ばれる。

しかし、日本はまだいいほうで、世界映画では「ごく少数の女」は「ごく少数のポリコレ」である。つまり、「美女とイケメンのプロモーション映画」ですら許されない可能性がある。どうやら必ずヒロインは黒人で、できれば同性愛者で、のように(3月公開の「ウィキッド ふたりの魔女」はまさにその典型だろう)、100年前なら当然のように大多数によって許されなかったことが、今は少数意見がスタンダードになり、大多数の考えは押しつぶされている。非常に奇妙な話だ(差別を肯定しているわけじゃないヨ)。

昔は、少数意見も聞き入れるべきだと思っていたが、結局のところ取り入れるべき少数意見は「筋の通った新しい視点」であって「弱者のいちゃもん」ではない。弱者に寄り添ってもうまく行かないことは社会主義の失敗で明らかになったはずなのになぜ同じ過ちを繰り返そうとするのか。

「弱者」がスタンダードになった瞬間、ありとあらゆるものが終わる。世界は終わりへと向かっている。「ごく少数」の声の大きい「弱者」はもはや独裁者といってすらいいだろう。すごい時代がやってきてしまった。

映画というコンテンツも、「ごく少数のポリコレの声」によって終わってしまうのだろうか?そういう意味では「大多数の女」という「世間」の好意的な声で循環している今の日本映画はむしろグローバルスタンダードに抗っていて素晴らしいとすら思う。イケメン俳優の方々とトランプ大統領にはこれからも頑張っていただきたい。

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