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阪神の中川圭太獲得に向けた動きについて

賛否両論あるが、個人的にはかなり賛成である。 多くの人が懸念しているのは、本当に人的補償を払ってまで獲得するレベルの選手なのか、ということだ。 確かに、「長打力があるわけでも、守備がいいわけでもない選手に4年10億円はどうなのか?」という考えなのだろう。 この理屈はわかる。恐らく私も、1年前ならよくない動きだと思っていただろう。 だが、今シーズンの野球を見て、いろいろと考えが変わった。今は、とにかく選手層を厚くするに越したことはないと考えている。 外野手として起用する場合、果たして阪神の外野手で中川圭太よりいい選手が誰かいるだろうか。森下と近本ぐらいである。つまり、獲得できた時点で、阪神ではレギュラークラスの選手になる。 次に、「いや、レギュラーとしては力不足なのでは?」という問いに対しては、イエスである。コアと呼ぶには物足りないだろう。 現在、多くの人は、野手を「レギュラーとそれ以外」で割り切ってしまっているように思う。 しかし、シーズンが始まると、けがによる離脱という不確定要素がある。近本が骨折で離脱したことや、佐藤輝と森下がコンディション不良で不在だったプレーオフを振り返れば、痛いほどわかるはずである。 今年までは、それでも佐藤輝明がいた。しかし、彼のメジャー行きが決定的なうえ、現状ではコアとなる選手がけがをしたときに代わりに出てくる選手は、申し訳ないが、あまりにしょっぱい。 では、もし中川圭太がいたらどうか。コアの穴を完全に埋めるまでには至らなくても、しのぐぐらいの働きはするだろう。 加えて、中川圭太は外野の全ポジションを守れる。これは非常に大きい。複数のポジションを守れる選手は、途中出場を含め、起用の幅が広く使いやすい。 恐らく阪神のフロントも、絶対的なレギュラーとしては考えておらず、一時的な穴埋めに加え、控えや代打としての起用を想定しているのだと思う。 現状の阪神の選手層を考えれば、中川圭太はとてもありがたい存在になる。投手だけでなく、野手もいるに越したことはないのである。

2026 セ・リーグドラフト 振り返り

ヤクルト、広島は100点です 見ているポイントは、 上位3名 が チームの現状の補強ポイントかどうか チームのパワースパイクに沿ったドラフトかどうか 成功した場合の最大値が高いかどうか(先発タイプ、奪三振率が高い、センターライン、長打力がある、など) これを10、20、30点の三段階評価で行い、全部30点だったチームは100点としたい。 ドラフト4位以降を考慮していないのは、長年の結論として、チームの勝利に影響があるのは上位3名までと考えている(イチローや山本由伸みたいな選手は稀)ので。昨年と同様です。 育成投手までは手が回らないので省略。 阪神タイガース:70点(30-20-20) 1位 榊原 七斗(大卒・外野手) 2位 馬場 拓海(大卒・投手) 3位  常深 颯大(大卒・投手) 4位 相羽 寛太(社卒・内野手) 5位 的場 吏玖(大卒・投手) 6位  越川 海翔(社卒・捕手) 7位 石井 康輝(独立・投手) 近本の年齢、森下のメジャー、大穴のレフトいうことを考えれば納得の1位榊原。2位・3位も大卒投手を並べ無難な上位指名をやりつつ、下位で社会人ショートと捕手を確保するという丸いドラフトを披露した。ポテンシャルで固めた巨人とは対象的なドラフト。 とにかく層を厚くしたいということだろう。全員1年目から見る機会はあると思う。 読売ジャイアンツ 40点(0-20-20)(織田が来るなら70点(10-30-30)) 1位 織田 翔希(高卒・投手) 2位 平田 玲翔(高卒・投手) 3位 池田 聖摩(高卒・内野手) 4位 杉本 真滉(高卒・投手) 5位 伊藤 櫂人(大卒・内野手) 6位 松平 快聖(大卒・投手) 去年伝説の田和山城でド肝を抜いた読売ジャイアンツは今年も球界を驚かせた。なんとメジャー行きを公言していた織田を1位で強行指名。菰田渡部を競合して外してよくわからん社会人投手に行くという大方の予想を外した形になった。さらに驚くべきことに4位まで高卒を指名した。 以上のことから考えられる巨人のスタンスは 今年は不作 中途半端な大卒社卒野手投手を取るぐらいなら自軍の若手に賭けたほうがいい 巨人の若手野手は12球団トップクラスのプロスペクト集団である 野手と比べると若手投手は乏しい なのでポテンシャルに全振りしよう(特に投手) ということになる。 個人的にドラフト会議というの...

なぜ巨人は短期決戦に弱いのか?

これには明確な理由があると考える CSでDeNAに完敗を喫し、なぜ弱いのかと議論が交わされているが、私の持論を述べさせていただきたいと思う。 まず、大前提として知ってほしいことがある。 近年の読売ジャイアンツは一貫して ・1軍ローテレベルの先発の人数の多さ ・固い内野守備 ・厚い選手層(補強+育成乱獲) というコンセプトで戦っている(もしかすると原監督の好みかもしれないが)。巨人といえば金に物を言わせた強力打線のイメージがあるかもしれないが、実は貧打に陥っているシーズンもまあまあある。 その中で平均順位を高く保てているのは、最低限この3つがしっかりしているのが大きい。 今年、主力のパフォーマンスでは大きく水をあけられた阪神タイガース相手に競れたのは、上3つの原則を守れて、加えてリリーフがしっかりしていたのが大きい。 この集大成と言えるシーズンが、まさに2014年だった。阿部の衰えや主力の不振で貧打に苦しんだが、先発と内野守備でレギュラーシーズン優勝をもぎ取った。 しかし、その年は阪神とのCSで嘘のように4連敗を喫して敗退した。 これは、巨人の強みが短期決戦ではあまりプラスに働かないのが大きい。 一般的に短期決戦で必要とされることは ・ 強力な 先発(いればいるほどよい) ・ 強力な リリーフ(いればいるほどよい) ・上振れ要因になりうる 強力な 野手(いればいるほどよい) 短期決戦は意外な選手が活躍する、というイメージがあるかもしれないが、原則としては上振れ可能性が高い選手が多いチームが勝つ可能性が高い(だからこそ代走要因、守備要因、精神的支柱(笑)を日本代表に入れるバカが嫌いなのだ)。だからこそONがいた巨人はV9を達成できたのである。この原則に当てはまるのはまさに今年の阪神タイガースである。層はペラペラだが、主力だけ見ればソフトバンクにタメを張れる。 2014年の巨人は上記のすべてがなかったので、コアが圧倒的に強かった阪神タイガースにボコられるのは自明だった。 そして今年もDeNA相手に完敗を喫した。DeNA相手にも選手層や守備では勝っていたためペナントレースでは上回ったが、決定的に強力な野手の数の差で敗退を喫した。 もしまぐれで巨人が日本シリーズに進出していた場合、99%の確率で敗退、50%ぐらいの確率で0-4だったと思う。 阪神タイガース(とDeNA)には頑...

2026セ・リーグ 総括と今後

阪神タイガース ダントツで優勝するだろうという周囲の期待とは一転、苦しいシーズンだった。コア5は健在であり、髙橋遥人が離脱せず、村上・才木と3本柱を形成、工藤の覚醒、チーム全体では指標でみても圧倒的だったが、藤川監督は災害だった。 大して打線のよくない巨人に無理をしてまで3本柱を当てまくりオーバーキルし、下位チームに取りこぼしまくる、昨年度独走したにも関わらず石井・及川を酷使し色々な選手を試さなかった結果のシーズン途中までのリリーフ崩壊、特定のリリーフの酷使、主力を休ませるという概念がない、頼りない上に代わり映えのない控え野手(岡田監督時代からの問題)。近本と石井の離脱はあったが、去年2位3位のDeNA巨人も主力の移籍ならびに怪我人が続出しており、言い訳にはならない。もし優勝を逃していれば、近年では工藤監督、立浪監督、岡田監督を凌ぐ歴代最悪の監督に名を刻んだことだろう。 来年の展望は明るくない。佐藤輝のメジャー移籍は確定的であり、才木もいなくなる可能性がある。2軍はダントツで弱く有望株が少ない。大山近本中野坂本の年齢による時限爆弾がある。流れとしては落合辞任後の中日、3連覇後のカープの同じ道を辿りつつある。黄金時代を築いたが主力の固定化で新陳代謝が進まず、凋落した例は枚挙にいとまがない。その中でコンスタントに優勝している巨人、ソフトバンクは補強を怠らず、穴を埋めた。野手ドラフト、外国人の大量獲得、FA市場参戦、このあたりはマストだろう。 読売ジャイアンツ 今年の読売ジャイアンツは災難続きだった。岡本とグリフィンがメジャー移籍、続出する怪我人(吉川、泉口、宇都宮、石塚、平山、浅野、門脇、小濱、浦田、ウィットリー、ハワード、山崎、戸郷、大勢、マタ)。強みであった二遊間が呪われたようにいなくなり、増田大が1軍に居座り続けたり、湯浅が昇格してきたときは頭を抱えた。加えて突然の阿部慎之助解任。その中で最終盤まで競っての2位。橋上監督はよくやった…というのが概ねの雑感になるだろうか。 しかし、巨人ファンから言わせてもらうのであれば、橋上監督が優れた監督は言い難い。色々問題があった前任がいなくなり、色々改善するところもあるかなと思いきや、大して変わらなかったところをみるに、阿部慎之助監督に問題があったというより、首脳陣全体として問題が合ったと言わざるを得ない。 橋上監督のよくなか...