賛否両論あるが、個人的にはかなり賛成である。 多くの人が懸念しているのは、本当に人的補償を払ってまで獲得するレベルの選手なのか、ということだ。 確かに、「長打力があるわけでも、守備がいいわけでもない選手に4年10億円はどうなのか?」という考えなのだろう。 この理屈はわかる。恐らく私も、1年前ならよくない動きだと思っていただろう。 だが、今シーズンの野球を見て、いろいろと考えが変わった。今は、とにかく選手層を厚くするに越したことはないと考えている。 外野手として起用する場合、果たして阪神の外野手で中川圭太よりいい選手が誰かいるだろうか。森下と近本ぐらいである。つまり、獲得できた時点で、阪神ではレギュラークラスの選手になる。 次に、「いや、レギュラーとしては力不足なのでは?」という問いに対しては、イエスである。コアと呼ぶには物足りないだろう。 現在、多くの人は、野手を「レギュラーとそれ以外」で割り切ってしまっているように思う。 しかし、シーズンが始まると、けがによる離脱という不確定要素がある。近本が骨折で離脱したことや、佐藤輝と森下がコンディション不良で不在だったプレーオフを振り返れば、痛いほどわかるはずである。 今年までは、それでも佐藤輝明がいた。しかし、彼のメジャー行きが決定的なうえ、現状ではコアとなる選手がけがをしたときに代わりに出てくる選手は、申し訳ないが、あまりにしょっぱい。 では、もし中川圭太がいたらどうか。コアの穴を完全に埋めるまでには至らなくても、しのぐぐらいの働きはするだろう。 加えて、中川圭太は外野の全ポジションを守れる。これは非常に大きい。複数のポジションを守れる選手は、途中出場を含め、起用の幅が広く使いやすい。 恐らく阪神のフロントも、絶対的なレギュラーとしては考えておらず、一時的な穴埋めに加え、控えや代打としての起用を想定しているのだと思う。 現状の阪神の選手層を考えれば、中川圭太はとてもありがたい存在になる。投手だけでなく、野手もいるに越したことはないのである。