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2026セ・リーグ 総括と今後

阪神タイガース

ダントツで優勝するだろうという周囲の期待とは一転、苦しいシーズンだった。コア5は健在であり、髙橋遥人が離脱せず、村上・才木と3本柱を形成、工藤の覚醒、チーム全体では指標でみても圧倒的だったが、藤川監督は災害だった。

大して打線のよくない巨人に無理をしてまで3本柱を当てまくりオーバーキルし、下位チームに取りこぼしまくる、昨年度独走したにも関わらず石井・及川を酷使し色々な選手を試さなかった結果のシーズン途中までのリリーフ崩壊、特定のリリーフの酷使、主力を休ませるという概念がない、頼りない上に代わり映えのない控え野手(岡田監督時代からの問題)。近本と石井の離脱はあったが、去年2位3位のDeNA巨人も主力の移籍ならびに怪我人が続出しており、言い訳にはならない。もし優勝を逃していれば、近年では工藤監督、立浪監督、岡田監督を凌ぐ歴代最悪の監督に名を刻んだことだろう。

来年の展望は明るくない。佐藤輝のメジャー移籍は確定的であり、才木もいなくなる可能性がある。2軍はダントツで弱く有望株が少ない。大山近本中野坂本の年齢による時限爆弾がある。流れとしては落合辞任後の中日、3連覇後のカープの同じ道を辿りつつある。黄金時代を築いたが主力の固定化で新陳代謝が進まず、凋落した例は枚挙にいとまがない。その中でコンスタントに優勝している巨人、ソフトバンクは補強を怠らず、穴を埋めた。野手ドラフト、外国人の大量獲得、FA市場参戦、このあたりはマストだろう。

読売ジャイアンツ

今年の読売ジャイアンツは災難続きだった。岡本とグリフィンがメジャー移籍、続出する怪我人(吉川、泉口、宇都宮、石塚、平山、浅野、門脇、小濱、浦田、ウィットリー、ハワード、山崎、戸郷、大勢、マタ)。強みであった二遊間が呪われたようにいなくなり、増田大が1軍に居座り続けたり、湯浅が昇格してきたときは頭を抱えた。加えて突然の阿部慎之助解任。その中で最終盤まで競っての2位。橋上監督はよくやった…というのが概ねの雑感になるだろうか。

しかし、巨人ファンから言わせてもらうのであれば、橋上監督が優れた監督は言い難い。色々問題があった前任がいなくなり、色々改善するところもあるかなと思いきや、大して変わらなかったところをみるに、阿部慎之助監督に問題があったというより、首脳陣全体として問題が合ったと言わざるを得ない。

橋上監督のよくなかったところを挙げればキリがない。不可解な日替わり打線(相性や右左で一貫しない、前日結果の残した選手を平気で外す、スタメンで起用できない選手をベンチに抱え選択肢の少ない中で日替わり打線を組む)、日替わり打線を組むくせに一部の主力は休ませずコンディション不良に追い込む(大城、浦田(怪我で離脱したが、9月の成績を見るにバテていたのは明らか)、ダルベック、松本剛)ベテラン優遇(坂本、丸、小林、増田大)、理解のできない選手の優遇(途中までの岸田、知念、岡田、鈴木大、ティマ、則本、泉、平内)一部の選手の不遇(甲斐、キャベッジ、佐々木、岸田降格までの大城、門脇、石塚、リチャード、浅野、赤星、宮原、石川)、極端な選手起用(優遇していた岸田、知念を急に2軍に落としそこから出場なし、石塚をスタメンで固定したと思ったら急に使わなくなる、夏頃ずっとベンチにおいておいた坂本を秋頃から急に起用(丸も同様だが結果を残している)、冷遇していた大城を急にスタメン固定で出ずっぱりにさせる)謎の継投策(対右で結果を残している左の中川をピンポイント起用、対左で信用できない後半戦の田中瑛斗を8回に固定、他にリリーフはいたのにある程度先発ができて一発癖のある西館をシーズン最終盤僅差で急に起用し被弾、最終戦阪神M1で好投の井上を6回で降板、三連投の中川を注ぎ込み、僅差で信頼できない平内で傷口を広げてジエンド)、抑え捕手小林(岸田もそうだが、壁性能がなく落ちる球を要求できないせいで大勢/マルティネスと組んでたびたび失点。加えて肩の衰えで相手の代走に走られまくる、もちろん全く打てない)、下手くそな控え選手の起用(延長に入っても坂本丸大城あたりがベンチに残っていることはザラ)。

唯一よかったのは先発起用に関して。中6日に拘らず、先発の離脱が続出するまでは7-8人ぐらいで回せていた。そのおかげで最終盤になっても失速しなかった。このくらいである。

今年の巨人がよくやったのは選手たちの頑張りがすべてであり、一部のコーチを除き、全員刷新してほしい。たまに「これくらいの戦力でよくやった」という人がいるが、それはベストを尽くしていたという前提の話であり、橋上監督には全く当てはまらないだろう。

来年の展望について。外国人はダルベックは残留、ウィットリー・ハワード・マタは不透明、キャベッジを含む残りの外国人は全員退団だろう。ライデル・マルティネスが日本人扱いになり、MLBのロックアウトも相まって、たくさんの外国人を補強するように思える。今年の怪我人を続出を踏まればなおさらである。

FA市場や自由契約外国人、メジャー帰りに対してもいつものように参戦するだろう。

ドラフトは野手で固めるはずだ。怪我人さえでなければ投手陣はしっかりしており、野手の若手の有望株に関しても12球団屈指と言えるが、今年貧打に苦しんだのは事実であり、若手捕手は相変わらずの穴である。もし投手ドラフトをやったらその時点で次期監督の器が知れるだろう。2位田和3位山城を繰り返してはならない。

今年は巨人阪神以外のチームはあまり注目していなかったので軽く。

横浜DeNAベイスターズ

桑原オースティンバウアーソトジャクソンウィックと主力が大量に抜け、正捕手の山本祐大までトレードで放出したが、やりくりがうまかった。石井琢がいなくなって以来一貫して穴だったショートについに宮下という新星が登場、度会も皮がむけはじめた。捕手に関しても松尾のほか、古市が素晴らしい輝きを見せ、山本祐大放出の理由を見せた。デュプランティエを初め、一部期待外れだったが、レイノルズとエンカーナシオンを当てて相変わらずの外国人補強の上手さもあった。

昨年までと比べると宮崎筒香佐野への依存度は低くなったようにもみえる。もちろん牧のメジャー移籍の可能性という爆弾はあるものの、いなくなったとしても近年のフロントおよび首脳陣の優秀さをみると、来年度以降も悪くないシーズンを送れると思う。阪神と異なり、上手く世代交代を図れているのではないか。去年までの個人的な予想と異なり、補強次第では来年以降の優勝は十分狙えると思う。とりわけ野手育成や外国人補強に関しては目を見張るものがある。

広島東洋カープ

ゾンビたばこ問題で野球どころではなかった。事件の余波で小園矢野といった主力級は退団、床田坂倉森下もFAで移籍する可能性が高い。2軍も弱い。特に言うことはない。

東京ヤクルトスワローズ

勝率3割程度のチームが7月上旬まで阪神を抑えて首位だったのは100年に1度の上振れだっただろう。2軍も弱く、特に言うことはない。

中日ドラゴンズ

歴史的なかみ合わせの悪さ。フロントが真面目にやれば悪くないチームになるとは思うが期待はするまい。

ヒトコト

逆指名廃止による均衡化や、FA/自由契約外国人の弱体化、メジャー移籍の活発化により、貧乏球団にもチャンスがあると思いきや、順当に阪神巨人DeNAがAクラスに居座っているのを見ると、どこまでもフロントが大事であるということを思い知らされる。が、ここまで差がつくとは考えていなかった。

今年は中日以外投手ドラフトしちゃダメですよ。

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